無人ビジネスを、研究するメディア
UNMANNED RETAIL LAB
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無人化は単なる省人化ではなく、店舗運営そのものを再設計する取り組みです。ハイジを2019年から7年以上運営してきた知見をもとに、現場観察と運営データから無人店舗を解き明かします。
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MEMO
24時間営業・完全貸切の無人喪服レンタル店。 https://mofuku-rescue.com Web予約&事前決済→無人店舗で1時間貸切→試着してそのまま持ち帰り、という流れ。 返却は来店でも配送でもOKで、クリーニングも不要と借りる側としては負担が少ない。 6泊7日でライトプラン6,980円、小物一式込みのフルセットが9,980円(税込)。 東京都内を中心に、関西・九州含めて全国20店舗以上まで急拡大。 ■提供している価値 訃報って「今夜知って明日通夜」みたいなことが普通に起きる。 喪服を所有している層もいるが準備がない層も一定数いる。 今すぐ必要な時に開いている店がない、というのが最大の課題で、そこを24時間無人で埋めている。 無人化がコスト削減じゃなく、サービスが成立する条件そのものになっているのが面白いところです。 もう一つが完全貸切。 口コミでも「人目を気にせず試着できるのが気楽」という声が並んでいて、新宿南口店はGoogle4.8(294件)と高評価。 ■気づき ・「緊急性が高い」「利用頻度が低い」「人に見られたくない」の3つが揃う商材は、無人×貸切とかなり相性がいい ・利用頻度が低い商材は有人だと1店舗あたりの採算が合わないけど、無人なら小さい区画で店舗数を増やせる。 ・需要が夜間・早朝・土日に偏る可能性もあり予測できない。人を置く前提だとシフトで吸収するしかないので、波が大きい需要ほど無人の効果が大きい ・一方で、返却された衣類の洗濯と、サイズ・デザインの在庫バランス、各店への補充が肝。実際に2026年8月に白洋舍との協業拡大を発表していて、ここを外部と組んで回す設計にしている ・無人=安さ、になっていないのもポイント。9,980円は安くはないけど「間に合う」「気兼ねしない」に変換できているので成立している すでにニーズは確認できていて拡大フェーズに入っている事例として、引き続き動向を追いたい。
先日神戸に行った際に発見! 無人書店「ほんたす」 https://hontasu.com/news/detail/553/ ■提供している価値 大型書店しか成り立たなくなっている中で、 小型店舗を出店しやすくなるのは無人化の価値だなと。 会員はLINE登録→QRコード入室し→セルフレジ決済と超シンプル。 もともと本屋は店員への依存度が低いので、 無人化しやすいなと実際見ても思いました。 ■気づき ・書店のように、「内容や価格が全国どこでも均一」なサービスは無人化しやすい。(店員がいなくても読みたい本が見つかれば満足できる) ・小型店だからこそ、駅直結施設に出店などしやすい
販売員もいない、製品在庫もない、そこにあるのは数点のデニムサンプルとスキャンルーム内の全身3Dスキャナーのみ。 オーダーデニムの無人のスキャンボックス https://www.bamboo-media.jp/archives/24363/ https://www.instagram.com/stamp_tokyo/ FABRIC TOKYOの新規事業として2020年にOPENして、今はFABRIC TOKYOに統合されたとのことで、恐らく実験段階で売上を作れなかったのだと思います。 ただ、やりたいイメージは面白いと思ったのでシェアです。 ■顧客体験 利用者はスキャンルームに入り、ガイダンスに沿って3Dスキャン。 洋服を脱いで数秒間そこに立つだけで、3Dスキャナーが全身の5,000,000箇所をデータ化。 取得したデータは瞬時にクラウドに保存され、いつでもWEBからオーダーが可能。 全く新しい洋服の購入体験。 https://www.nomlog.nomurakougei.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/DSC09014.jpg ・スキャンしたあとに、自身の身体が3Dデータ化されて表示されて可視化される ・タッチパネルで操作して前からも後ろからも360度で見ることができる。 ■気づき 初回の顧客体験としては「新しくて面白い体験」として体験者獲得はできるかもしれない ただ上手くいかなかった=継続して利用者獲得ができなかった 点を考えると ・服は試着して買う ・オーダーメイドで買う=人丁寧にやってもらうもの こういった常識や習慣の外にあるハードルを、超えられなかったんだろうなと。 これって無人ビジネスの全体的なテーマだなと改めて思います。 無人店舗想像以上に、ハードルが高いことを受け入れてた上で、 ・理解させる仕組みやシステムに注力する ・それを超えるほど欲しいサービスにする この2点が鍵だなと。
株式会社ハイジ 代表取締役 / 無人店舗コンサルタント
小川 敬司(おがわ たかし)
全国60店舗の完全無人型「セルフ脱毛サロン ハイジ」・WEBメディア「無人店舗研究所」を運営。無人店舗・無人ビジネスのコンサルティングや立ち上げ支援を行いながら業界の可能性を追求。
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