無人ビジネスを、研究するメディア
UNMANNED RETAIL LAB
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無人化は単なる省人化ではなく、店舗運営そのものを再設計する取り組みです。ハイジを2019年から7年以上運営してきた知見をもとに、現場観察と運営データから無人店舗を解き明かします。
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インタビュー
障害福祉の課題から生まれた「無人珈琲ふらった」の挑戦
MEMO
カメラマンを置かず、ふたりだけで前撮りできるウェディングフォトスタジオ。 https://inaiwedding.jp/ スタッフは衣装選びとカメラの説明までを担当し、撮影が始まるとスタジオを退室。あとはリモートシャッターで、完全個室の中をふたりで自由に使って撮ります。衣装レンタル込みで29,600円〜、持ち込みなら17,000円〜。相場15〜25万円のフォトウェディングに対して、桁がひとつ違う価格設定です。東京・横浜・名古屋・大阪・福岡・鳥取の6店舗で、2022年に業界初として開業したみたい。 ・カメラマンというサービスの中核だった職能をなくすこと。周辺業務ではなく中核を抜いたから、圧倒的に安く提供できる。 ・「人に見られないから自然な表情が出る」という無人化の価値を提供し、安さだけではないところが良い。 ・1日5組限定で枠をあえて絞っている点も面白い。無人化=回転率を上げる、という発想と逆で、貸切感に回している。 ・全データ当日渡し+後日補正データという二段納品も、セレクトや追加課金の交渉という接客が発生しない設計。 「人に見られたくない」が効く商材はやはり強い印象。
スーツケースを無人店舗で借りて、そのまま出発できるサービス。 https://suitcase.selfrental.co.jp/ 渋谷・神田秋葉原・八王子の都内3店舗。当日予約・当日受取がウリで、Shopifyで決済するとメールで解錠コードが届き、そのコードで入室してピックアップ。返却は同じ店舗に戻して、写真をフォームで送って完了。 2,000〜7,000円程度で有名どころのリモワやサムソナイトも置いています。 ・宅配レンタルは3〜4日前の申込が必要で、「急に出張が入った」という当日需要が丸ごと抜けていた。無人店舗はそこを取りに行ける ・スーツケースは試着も接客も不要。店員への依存度が低い商材は無人化しやすい。 ・破損時の自己負担を最大2,000円と上限で切っているのが上手い。無人の不安の正体は「何かあったら誰に言うのか」なので、先にリスクの天井を見せるのは他でも効きそう ・返却確認は「写真を送ってもらう」だけ。全部センサーでやろうとせず、利用者の手間を1つ借りて精算を成立させる設計。 ベビーカーやキャンプ用品あたりも同じ構造が成り立ちそうな気がする。
大都市はもちろんのこと、地方でも見かける機会が増えてきた「セルフよもぎ蒸し」の無人サロン。 「ついに温活やリラクゼーションの世界にも本格的な無人化の波が来たな」と注目しています。 ・WEBやLINEで予約し、スマートロックで完全非接触入室 ・イラストや動画マニュアルを見ながら自分でセルフセッティング ・マント姿やすっぴん、全裸での滞在も「人目ゼロ」で完全にプライベート ・大がかりな水回り工事(シャワー等)が不要なため、省スペースで出店可能 ・人件費がかからない分、単価2,000円前後や月額通い放題の低価格を実現 ・セルフホワイトニングやジムなど、他サービスとの複合展開も急増中 従来のサロンにあった「接客時の会話」や「見られる恥ずかしさ」という心理的ハードルを、無人化することで見事にクリアしています。 運営目線で見ても、タイマー管理やスマホでの温度調節などオペレーションの再現性が高く、現代の省人化トレンドに非常にマッチしたビジネスモデル。 「人目を気にせず自分のペースで整いたい」というニーズに応える、進化系無人店舗の面白い事例です。
株式会社ハイジ 代表取締役 / 無人店舗コンサルタント
小川 敬司(おがわ たかし)
全国60店舗の完全無人型「セルフ脱毛サロン ハイジ」・WEBメディア「無人店舗研究所」を運営。無人店舗・無人ビジネスのコンサルティングや立ち上げ支援を行いながら業界の可能性を追求。
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