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無人化の音楽スタジオが増える背景とは?メリットやデメリットを解説

音楽スタジオは、ミュージシャンの練習や録音などに欠かせない場所です。

新型コロナウイルス感染症の拡大などをきっかけに、スタッフの常駐していない無人化の音楽スタジオが増えています。

スムーズに24時間利用できる点はミュージシャンにとって魅力的ですが、スタッフや他の利用者との交流が減ってしまうことやサポート対応が難しいことなど、デメリットに感じる点もあるのが実情です。

そこで今回は、音楽スタジオの無人化について、メリットやデメリットなどを解説します。

音楽スタジオの無人化が進む背景とは?

近年、音楽スタジオの無人化が進んでいます。

この背景には、無人化システムの進化や新型コロナウイルス感染症の拡大による非接触・非対面のニーズの高まりなどが挙げられます。

無人化システムであるスマートロックや監視システム、オンライン予約システムなどの導入により、従来必要とされていたスタッフの役割を減らすことが可能になりました。

また、早朝や深夜しか利用できない利用者もいるため、24時間利用可能なスタジオの需要も高まっており、無人化によって柔軟に利用できる点も無人化が進むひとつの要因です。

完全無人化ではなく省人化に取り組む音楽スタジオもある

需要が高まっているとはいえ、全ての音楽スタジオが完全無人化を目指しているわけではありません。

一部の作業を自動化して、省人化に取り組む音楽スタジオもあります

例えば、受付業務や予約管理は自動化し、必要なときだけスタッフが対応する運営方法です。

音楽スタジオの利用者の中には、スタッフとのコミュニケーションを楽しみたいといった声も少なくありません。

このように、無人化と省人化のバランスを取りながら顧客ニーズに応えたりサービスの向上を目指したりする動きが今後も増えていくでしょう。

無人音楽スタジオのメリット

無人化された音楽スタジオのメリットは主に以下の5つが挙げられます。

  • 音楽スタジオのコスト削減
  • 24時間利用できる
  • 柔軟な予約システム
  • プライバシーの確保
  • 時間の有効活用

それぞれのメリットについて順番に見ていきましょう。

音楽スタジオのコスト削減

音楽スタジオを無人化にすることでスタッフが常駐していなくてもスタジオ運営ができるため、シフト管理や給与の支払いが不要になり、人件費などのコストが大幅に削減されます。

人件費などが削減された分、スタジオの利用料金を低く設定することが可能です。

結果的に、音楽スタジオの利用者にとっても今までよりもリーズナブルになり、経済的なメリットが得られます。

24時間利用できる

音楽スタジオが無人化されることで、24時間いつでも利用可能となり、ユーザーの利便性が向上します。

今まで利用したくてもできなかった、深夜や早朝といった通常の営業時間外でも練習やレコーディングが可能です。

特に、仕事や学校の関係で日中に時間が取れないミュージシャンにとっては大きなメリットになるでしょう。

柔軟な予約システム

無人化された音楽スタジオでは、オンライン予約システムが導入されており、利用者はスマートフォンやPCから簡単に予約できます。

また、スタジオの空き状況をリアルタイムで確認できるため、スムーズに予約を確定することも可能です。

また、急なスケジュール変更にも柔軟に対応できるため、仕事や学校などで忙しい利用者にとって非常に便利なシステムとなっています。

プライバシーの確保

音楽スタジオの無人化により、他の利用者やスタッフとの接触が減るため、プライバシーが保たれやすくなります。

特に、レコーディングや練習中に他人の視線を気にせず、自分たちのペースで作業を進められるのは大きなメリットです。

また、セッションの内容を外部に知られるリスクも減るため、安心して利用できます。

時間の有効活用

無人音楽スタジオでは、受付などの手続きが不要なため、スタジオに到着してすぐに利用を開始できます。

スタジオに入室してから退室するまでの限られた時間を最大限に活用でき、効率的に作業を進めることができるのが魅力です。

1分1秒も無駄にしたくない、煩わしい時間をなくしたいといった利用者は、無人音楽スタジオだとストレスなく利用できるでしょう。

無人音楽スタジオのデメリット

無人音楽スタジオは、メリットだけではなくデメリットもあります。

  • トラブル対応が難しい
  • 初めての利用者に対するサポートが不足
  • セキュリティやトラブルの懸念
  • コミュニケーションが減る
  • 無人化システムに依存してしまう

無人音楽スタジオを利用する際は、このようなデメリットがあることも理解した上で検討しましょう。

トラブル対応が難しい

無人音楽スタジオの最大のデメリットは、突発的なトラブルや機材の故障が発生した場合に、すぐに対応できるスタッフがいないことです。

例えば、機材の設定がわからない、音響機器の不具合が発生したなどの場合、スムーズなサポートが受けられず、解決に時間がかかる場合があります。

このような状況では、スタジオの利用時間が無駄になる可能性があり、利用者にとって大きなストレスとなるでしょう。

初めての利用者に対するサポートが不足

無人音楽スタジオでは、初めて利用する人にとって使い方がわからないことがあるときにサポートが不足する場合があります。

特に、音響機器や録音機材の操作に不慣れな利用者にとって、スタッフに質問できる環境がないのは大きなハードルです。

初めての利用者に対する詳しいマニュアルやオンラインチュートリアルを提供するスタジオもありますが、スタッフによる対面サポートには劣る場合があります。

セキュリティやトラブルの懸念

無人化によって、不正利用や盗難のリスクが増える可能性があります。

例えば、スタジオ内に高価な機材が置かれている場合、スタッフのいない時間帯にこれらの機材が盗難に遭うリスクがあります。

セキュリティ対策として、監視カメラの設置やスマートロックシステムによるアクセス管理が導入されていますが、完全にリスクを排除することは難しいかもしれません。

また、不正な予約や利用者の入れ替わりによるトラブルも懸念されます。

コミュニケーションが減る

スタッフとのコミュニケーションを取る機会がなくなることで、利用者同士やスタッフとの情報交換が少なくなることが考えられます。

音楽活動において、同じミュージシャンやスタッフとの交流は、新しい製作のヒントを得られたりチャンスが待っていたりする場合も少なくありません。

このような機会が減ってしまうことは、利用者にとってマイナス要素になってしまう場合があるでしょう。

人とのかかわりを求める方や交流を深めたい方は、無人音楽スタジオの利用はニーズに合わないと判断する可能性があります。

無人化システムに依存してしまう

無人音楽スタジオでは、無人化システムに大きく依存するため、各システムの故障やトラブルが発生した場合、スタジオの運営に影響を及ぼします。

例えば、オンライン予約システムの障害やスマートロックの不具合が発生した場合、利用者はスタジオを利用できなくなる可能性があります。

万が一、予約当日にスタジオの不具合によって予定していた録音や練習が中止された場合、利用者の信頼を損なう恐れがあるため注意しなければなりません

無人音楽スタジオで導入されているスマートロックとは?

無人音楽スタジオで導入されているスマートロックは、利用者がスマートフォンや専用のアプリを使ってスタジオの鍵を解錠・施錠するシステムです。

音楽スタジオだけではなく、近年増えている無人店舗に多く導入されている自動化システムとなっています。

スマートロックにより、従来の鍵の受け渡しが不要となり、よりスムーズな利用が可能です。

また、スマートロックには利用者の認証機能が備わっているため、不正利用の防止にも役立ちます。

まとめ

音楽スタジオの無人化は、コスト削減や24時間利用可能など多くのメリットをもたらします。

その一方で、トラブル対応やセキュリティの問題などデメリットも存在するのが実情です。

なお、スタッフとの交流を求めて完全無人化ではなく省人化の音楽スタジオを希望する利用者もいます。

これから無人化を目指す音楽スタジオは、徐々にシステムを導入して移行していくことも視野に入れて検討してみましょう。

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