1. HOME
  2. ブログ
  3. 無人化が進んでいるものとは?増える背景や具体例を紹介

無人化が進んでいるものとは?増える背景や具体例を紹介

日本では、少子高齢化などの影響によりさまざまな店舗や施設、企業などで人材不足が深刻化しています。

人手が足りず求人を出しても十分な人材を確保することができず、頭を抱えている経営者も少なくありません。

そこで注目されているのが無人化システムです。

実際、私たちの生活にもさまざまな無人化システムが進んでいるものが増えてきています

少し前まで従業員が担っていた業務が無人化もしくは省人化されているケースはめずらしいものではなくなってきているのが実情です。

今回は、無人化が進んでいるものが増えている背景や具体的なサービス、導入する際の課題を紹介するので参考にしてみてください。

無人化が進んでいるものが増えている背景

2024年現在、さまざまな店舗や施設、企業などで無人化が進んでいます。

従来、人間が全て担っていた業務を無人化システムが代わりに行うことで、あらゆる効果を発揮することも明確になりつつあり、今後も需要は高まっていくでしょう。

日本国内において、無人化が進んでいるものが増えている背景について解説します。

新型コロナ感染症によってニーズが高まっている

新型コロナウイルス感染症の拡大は、無人化が進んだ大きなきっかけのひとつとなります。

当時は、少ない情報の中から非接触を求められ多くの方が人と会うことや密になることを避けて過ごしていました。

そのため、コンビニやスーパー、飲食店などでも非接触による対応のニーズが高まりセルフレジや座席からのタブレットオーダー、配膳ロボットなどの普及が加速。

導入当時は戸惑っていた顧客も、今ではそれが日常の一部となりつつあります。

対人接客を避けたいといった顧客のニーズが、無人化を進めていったといっても過言ではないでしょう。

人材不足の深刻化を解消に導く

少子高齢化や新型コロナウイルス感染症などから、十分な人材が確保できなくなってしまったケースもあります。

とはいっても、求人を出したからといって、すぐに即戦力になるような多くの人材が集まるとは限りません。

このようなときに役立つのが、無人化システムです。

例えば飲食店の仕事の場合、配膳やオーダー、飲み物の提供などは無人化システムで成り立ちます。

求人を出してから面接や採用をして、そこから新人研修を行うことを考えると、即戦力になるまで長い時間を費やします。

その点、適材適所に無人化システムを配置することで早急に人材不足の問題を解消へと導けるでしょう。

決済方法が増えた

現金やクレジットカードの支払が主流でしたが、今では決済方法が増えたため、レジ業務を行う従業員が不在でも問題なく支払いできるようになりました。

飲食店や書店、衣料品店、コンビニ、スーパーなどでも、セルフレジによる対応が増えており、サポートするための従業員が1~2人程度で済んでいる店舗も少なくありません。

さまざまなキャッシュレス決済も浸透していることから、ほとんど従業員が介入せず顧客のみで会計を済ませることも容易になってきているのが実情です。

そのため、従業員を配置しない無人化店舗を増やす取り組みも進んでいます。

具体的に無人化が進んでいる職業とは?

無人化が進んでいる具体的な職業は、以下のものが挙げられます。

  • 飲食業
  • コンビニやスーパー
  • 脱毛サロン
  • スポーツジム
  • 受付
  • 工場
  • 農業

どの職業も、従業員による対応が必須に感じるかもしれませんが、徐々に無人化が進んでいます。

なかには、すでに無人化システムが日常生活に馴染んでいるものもあり、今後さらに発展していく可能性もあるでしょう。

今回は、上記の職業にどのような無人化システムが活用されているのかを紹介します。

飲食業

ファミレスやカフェ、居酒屋など、さまざまな飲食店で無人化システムが導入されています。

ファミレスにおいては、ドリンクバーは無人化の先駆けになり、従業員がテーブルまで飲み物を運ぶといった業務がなくなりました。

そして今では、テーブルに食事を配膳する配膳ロボットやテーブルから注文できるタブレットオーダー、さまざまな会計方法に対応しているセルフレジもしくはセミセルフレジも普及しています。

飲食店では、従業員が不足していると食事の提供が遅くなるため、顧客満足度にも大きく関わります。

効率良く店舗運営するためには、従業員以外でも対応できるところに無人化システムを導入していくといった取り組みが今後も進んでいくでしょう。

コンビニやスーパー

コンビニやスーパーで無人化が進んでいるものとして挙げられるものはセルフレジです。

また、主なレジ操作は従業員が行うセミセルフレジの普及も進んでいます。

レジ業務を担う従業員が減り、品出しや店内管理などの他の仕事に人材を配置できるため、人手不足の店舗などでは重宝されています。

他にも、在庫管理や品出しを行う無人化システムも開発されており、コンビニにおいては完全無人化の店舗も運営されているほどです。

脱毛サロン

脱毛サロンでは、エステティシャンではなく顧客が自分で光脱毛器を操作して施術する24時間営業のセルフ脱毛サロンが増えてきています。

光脱毛器は、実際に脱毛サロンなどで使用されている業務用となっており出力に関してもプロ仕様です。

エステティシャンでなくても、使い方のマニュアルが用意することで誰でも簡単に利用できます。

非対面でムダ毛ケアができるため、新型コロナウイルス感染症の予防や脱毛サロンに通うことに抵抗のある男性からも人気です。

スマートロックと呼ばれるスマートフォンの専用アプリで施錠と開錠をする無人化システムや、防犯カメラによって不法侵入などの犯罪対策も万全となっています。

スポーツジム

スポーツジムもセルフ脱毛サロンと同様、インストラクターのいない完全無人の24時間店舗が増えています。

トレーニングマシーンはインストラクターがいなくても簡単に使えるものとなっており、サービス内にはセルフ脱毛器や歯のホワイトニング、セルフネイルなどのサービスも含まれていてお得です。

予約なども必要ないため、運動したいと思ったときに自分のタイミングで自由にスポーツジムを利用できるところがニーズに合う利用者から支持されています。

受付

企業や結婚式、クリニックなど、さまざまな場面で必要とされている受付に関しても、受付担当の従業員ではなく無人化システムが担っているケースが増えてきています。

受付に無人化システムを導入して自動化することで、待ち時間の短縮やスムーズな案内などが可能です。

例えば、結婚式などで需要のある手軽に利用できるタブレットの受付システムや、企業のDX化のアピールにも繋がるロボットやタッチパネルまで幅広くなっています。

受付の無人化システムはさまざまな種類があり、目的や価格などによって導入するものは異なるため、慎重な比較検討が必要です。

また、クリニックなどの個人情報を多く取り扱う場合は、専用の受付システムを利用すると双方の安心感に繋がるでしょう。

工場

工場もAI搭載のロボットや機械などで無人化が進んでおり、従来であれば1つの作業に2~3人の従業員が必要な業務の人員を削減したり工数削減になったりなど、多くのメリットをもたらします。

人手の足りなかったりヒューマンエラーが起こりやすかったりする業務や、荷物の運搬の重労働などから無人化システムを導入することで、従業員の負担を軽減させることが可能です。

人手不足の解消や過酷な労働環境の改善など、工場が抱えがちな問題を無人化システムによって改善に導いていけるでしょう。

農業

「スマート農業」という言葉もあるほど、農業は無人化が進んでいます。

農業は少子高齢化によって人材不足が深刻となっており、高齢者にとって作業が大きな負担になっているケースも少なくありません。

農業では、ドローンによる農薬散布や収穫用ロボット、自動走行トラクター、データに基づいた生育の管理などの無人化システムが導入されています。

無人化を進めていく上の課題

さまざまな職業で無人化が進んでいるものが増えていますが、課題もまだ多く残されています。

具体的には以下のような課題が挙げられます。

  • 高齢者や子どもへの対応
  • 障害者への対応
  • 導入する際のコストが高額になる
  • 雇用機会が減少してしまう
  • 無人化システムを導入後も適切な体制づくりは欠かせない

無人化システムは、高齢者や子ども、障害者の方には扱いが難しい場合があります。

導入する際のコストが高額になることや雇用機会が減少してしまうことも課題となっていくでしょう。

また、導入後にも定期的に体制を見直し、その都度適切に対応していくことも大切です。

便利になる反面、課題への対応も検討していく必要があると理解を深めましょう。

まとめ

無人化が進んでいるものは増えており、以下のような背景から今後もさらに需要は高まっていくと考えられています。

  • 新型コロナウイルス感染症の拡大から非接触の接客を求める顧客ニーズへの対応
  • 少子高齢化や労働環境などが原因による人材不足の解消
  • さまざまな決済方法に柔軟に対応できるレジの普及

無人化システムを導入するメリットは多くありますが、一方で課題も残されているのが実情です。

導入する際は、課題についても慎重に検討していかなければなりません。

まずは、手の足りていないところや効率化を図りたいところから導入できるシステムを比較検討し、考えられる課題についても併せて対策などを進めていきましょう。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事