【無人店舗事例紹介】セルフ脱毛サロンハイジ
サービス名:セルフ脱毛サロン ハイジ
URL:https://self-datsumou.com/
自社の事例となりますが、第一号の無人店舗・無人ビジネスの紹介は「セルフ脱毛サロン ハイジ」です。
こちらは完全無人のセルフ脱毛サロンとなり、受付スタッフも誰もいない状態で、1Rのお部屋で業務用の脱毛器をお客様が自分で使用しセルフ脱毛を行うサービスです。
場所と業務用の脱毛器をレンタルするようなサービスのイメージです。
セルフ脱毛サロンに先行して、数年前よりセルフエステが登場しており、近年美容業界を賑わせてきておりましたが、今日では後発でセルフ脱毛サービスも多数登場しております。
しかしながら、先行していたセルフエステもセルフ脱毛もセルフではありつつ、「完全無人」でのサービス提供を行なっている店舗はありませんでした。
そこで、(把握している限りでは)日本初の「完全無人のセルフ脱毛サロン」として、弊社にてハイジをプロデュース、展開しております。
主にはフランチャイズ展開で2022年8月時点では45店舗となっております。
自社の事例のため情報も多く例示もしやすいので、いくつかご紹介を致します。
●無人化した理由
なぜセルフ脱毛サロンの中でも、受付スタッフをおかずに無人化したのか?
①人件費削減
当然ながら受付スタッフを置く場合には、スタッフの人件費が発生します。受付とはいえ、月間で1名20万円以上は人件費が発生し、最低でも2.3名の雇用が必要となります。
そうなると人件費だけで月間60万円〜90万円のランニングコストがかかります。
「セルフ脱毛サロン」というサービスは薄利多売のビジネスモデルのため、上記のような人件費をかけてしまうと黒字化や初期投資の回収までにかなりの時間を要してしまいます。
やり方によっては黒字化自体が難しいビジネスモデルです。
そこで、無人化することにより人件費は清掃と顧客対応(メール等)を行うスタッフのみで、このスタッフの労働時間は一日1〜3時間程度と短時間でおさえられるので人件費は相当に安くなります。
もしオーナー自身で業務をこなせば、雇用は一切せず、人件費も0で脱毛サロンの運営ができるビジネスモデルにすることができました。
そうすることにより、黒字化も初期投資回収サイクルも早めることができるようになります。
初期費用もランニングコストも下がることにより、金銭的なリスクも抑えられます。
②お客様のため
店舗の無人化がなせお客様のためになるのか?
特に美容ビジネスの場合、コンプレックスと密接に関わる業界であり、なおかつ場合によっては全裸に近い形で肌を露出したり、セラピストが肌に触れることも当たり前です。
面白いことに、こと脱毛に関しては男性で顕著な特性として「人に施術してもらうのは恥ずかしい」ということがわかりました。
今後データとして示せればと思いますが、女性と比べて男性の方が圧倒的に「恥ずかしい」と思われる方が多いようです。
もちろん脱毛サービスが女性では昔から一般化しており、男性ではようやくこの2.3年で浸透し始めたことによる市場の影響もあるかと思いますが、そもそもの「男女の違い」があるようにも感じます。
前置きが長くなりましたが、「人から脱毛サービスを受けるのは恥ずかしい」という層が一定数いる(特に男性)ということから、店舗の無人化がお客様のためになるという理由になります。
実際にセルフ脱毛サロンハイジのお客様からは「無人で脱毛できるということは画期的で恥ずかしさがなく本当に素晴らしいサービスだ!」というありがたいお声を多数いただいてきました。
また、人件費を削減することにより、安価にサービス提供ができるようになったことも大きなポイントです。
一般的にサービスの価格は商品仕入れや人件費(その他広告費や家賃など)により決まるものになり、エステ・脱毛には商品仕入れはほぼありません。
経費の中で大きく占める人件費を削減することにより、お客様には安価にサービス提供が実現できるようになるのです。お客様にとっては大きなメリットとなります。
そういったことから、店舗の無人化は大変価値のある企業努力と自負しております。
●無人化の方法
①スマートロックを使用
無人店舗で最初に課題になることが「鍵」の問題です。
この辺りは民泊業が先行して発展している業界ではありますが、スマートロックを使用することが基本となります。
スマートロックとは、物理的な鍵を使用せず、スマートフォンアプリやシステム連動をさせて解錠が可能な鍵です。
無人ビジネスで定番のレンタルスペースやレンタル会議室などは、民泊に比べてDX化が遅れている業界の為、未だにスマートロックは使用せずキーボックスを使用しているところが多々見受けられます。
キーボックスでの鍵の管理はシステムで制御できないために高いリスクを伴います。一方スマートロックの場合には、システムで権限の調整や時間の調整、出入りの記録までデータ管理も可能となるので、セキュリティを考えるとスマートロック一択となるでしょう。
スマートロックのデメリットとしては、システムを活用するためにインターネット環境が必須ということ、端末費用・取り付け費用が発生すること、システムエラーの発生により解錠ができなくなってしまう可能性があることなどが挙げられます。
上記のデメリットを踏まえても、やはりスマートロックが推奨なことには変わりません。
②システム開発・連携
ハイジの場合には、システムを自社開発している特徴があります。
美容サロンでシステムの自社開発をすることは、大企業でない限り稀な事例ではないかと思いますが、無人店舗づくりとシステムは切り離せない関係のため、ハイジでも相当な力を入れております。開発予算もゆうに1,000万円は超えております。
予約システム・決済システム・メール自動配信システム・スマートロックシステム・顧客管理システム・電気系統管理システム等
システムを開発するだけではなく、全てのシステムを連携をさせることにより、スムーズな無人店舗運営が行えるように工夫を重ねております。
初の無人店舗の事例紹介はいかがでしたでしょうか?
細かいことを挙げればきりがありませんので、今回は一旦こちらで終了とさせていただきます。
別の機会により詳しいご説明をさせていただければと考えております。
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